地元の人に教わる、ユタの静かな穴場トレイルへ

先日、夫婦でアメリカ・ユタ州のマンタイという小さな町が主催する、オフロード・ドライブのイベントに参加してきました。

マンタイは、ユタ州中央部にある静かな田舎町。地元では「マンタイ」や「マンティ」など、人によって少し発音が違って聞こえることがあります。沖縄の地名にも、土地の人ならではの響きがあるように、ユタにもその土地らしい音のゆらぎがあるのだなと感じます。

普段は夫婦だけで、地図を見ながら気ままに走ることが多いわたしたち。今回は、町のイベントに参加する形で、ユタの大自然を楽しんできました。

アメリカでは、「ラリー」「ジャンボリー」「ラン」など、いろいろな呼び名でオフロード・ドライブのイベントが開催される。
こうしたイベントは、広いトレイルシステムの入口となる町が主催していることが多い。
地元の人がよく知る道を案内してもらえるのが魅力。

自分たちだけでは、きっとたどり着けなかった場所。そんな静かなトレイルの先で、思いがけず小さな滝に出合えることも。

乾燥した土地が多いユタで、水の音を聞ける場所は、それだけで少し特別に感じます。夏の終わりの乾いた空気の中、流れる水の音に、ふっと心がゆるみます。

写真では伝わりにくいのですが、乾燥地帯のユタにも、ちゃんと季節の色があります。岩肌や草木の中に、ほんのり秋のけはい。派手ではないけれど、静かできれいな紅葉です。

水に触れると、思っていた以上に冷たくてびっくり。
水遊びをするアメリカ人の参加者。

川辺では、足元をぬらしながら、しばらく水遊びを楽しみました。大人になっても、冷たい水に触れるだけで少し子どもに戻れる気がします。

さて、ランチは町の人たちが準備してくれたハンバーガー。湖畔で、ライディング仲間たちと一緒にいただきます。

ランチ中の夫

この日集まっていたのは、地元の人たちだけではありません。ワイオミング州、ネバダ州、カリフォルニア州から参加している人たちも。

オフロード・ドライブ愛好家の中には、若いころはスピードやメカに夢中だった人も多いようです。そして年齢を重ねた今は、夫婦でモーターホームに乗り、ゆっくりと旅をしながら、大自然の中を走る。そんなライフスタイルを楽しむ人たちの姿が、印象に残ります。

急がず、競わず、自然の中で過ごす時間をただ味わう。アメリカのアウトドア文化の、静かな一面です。

定年退職後にモーターホームでロードトリップを楽しむ人たち。

モーターホームで旅をしながら、気に入った町や自然の中で数日を過ごす。そんな暮らし方が、ごく自然にあるのもアメリカらしさのひとつです。

この日キャンプ場では、たき火が禁止されていました。乾燥が続く時期は山火事の危険が高まるためです。たき火の代わりに楽しんだのは、もうすぐ満月を迎える明るい月と、夜空に広がる星たち。

火を囲む夜もいいけれど、静かな月明かりの中で過ごす時間も、また違った豊かさがあります。

小さなことを、丁寧に楽しむ。
Enjoy the little things.

そんな気持ちを、またひとつ思い出した旅でした。

2021年9月に旧ブログで書いた記事を、今のわたしの視点から少し整えています。

マンタイ近辺の静かな風景をもう少し感じてみたい方は、BE-PALさんの記事もどうぞ。
日本のアウトドアWebメディアで紹介していただいた記事です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次